“不適切”は故意か?

不適切

東芝の“不適切会計”が色々な意味で世の中を騒がせている。
なぜマスコミが、“粉飾決算”ではなく“不適切会計”という言葉を使うのかということについて
著名人が批判したこともあり、多くの人が「なぜなのだ」と納得できない思いを持っているようだ。

私の夫も「“不適切”という言葉を使うことで、間違えてやってしまったという印象を受ける」と言っていた。

はて?これは本当だろうか?
今回の件に“粉飾決算”という言葉を使うべきかどうかは置いておいて、
私は“不適切”という言葉を聞いた時に、故意に、意図的に、行ったという印象を受けたのだ。
調べてみました。

【不適切】そのやり方・対処などが適切さを欠く様子だ。
『新明解国語辞典』三省堂より

【不適切】その場の状況や話題となっている事柄に対する配慮を欠いていること。また、そのさま。
『大辞泉』小学館より

なるほど。
必ずしも故意でなくても、無意識に、適切さや配慮を欠いてしまうことはあるよね。
ということで、やっぱり“不適切会計”という表現では、今回の企業のトップが先導したケースを表現しきれていないかも。

ここまで書いたところで、とても分かりやすい記事を見つけた。
新聞各紙に、なぜ「粉飾」と書かないのか理由を聞いてまとめている。

東芝問題、なぜ「粉飾」と呼ばないの?全国紙5紙に聞いた
「THE PAGE」より

これによると、毎日新聞が明確に、意図的かどうかを意識して「不適切」と「不正」を使い分けている。
朝日新聞も「不正な会計処理が行われていたことが分かった」として、「不適正」を「不正」に切り替えている。
それでは、不正とは?

【不正】正しくないこと(様子)。〔狭義では、金品の授受に関するそれを指す〕
『新明解国語辞典』三省堂より

【不正】正しくないこと。また、その行為や、そのさま。
『大辞泉』小学館より

むむぅ。なるほど。こちらにも積極的な意思の有無は書かれていないものの、例文「-を働く」まで読むと、不適切よりは今回のケースを正確に表しているかも。
ちなみに、粉飾とは。

【粉飾】自分のかつて犯した悪や内容の至らぬ点をごまかすために、故意に表面を飾りたてること。
『新明解国語辞典』三省堂より

【粉飾】飾りつくろうこと。うわべをとりつくろって立派に見せかけること。
『大辞泉』小学館より

あれ!?
こんなにピッタリの言葉があるじゃあないですか。ねぇ?

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